育児中ちゃめの喜怒哀楽

夫と1歳娘との日々、過去の思い出を小説っぽく綴ります。

心あたたまる娘の真似っこ

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今週のお題「あったか~い」

可愛い真似っこ

1歳娘、

最近のブームは

「真似っこ」

 

子ども番組のダンスが流れると、急いでテレビの前に行き、体を揺らし始める。

いつ転ぶかわからない、よたよたした踊り。

動きがワンテンポ遅れているし、爪先立ちでジャンプをしたつもりになっている。

 

しかし、

それがたまらなく可愛い。

何なら、

上手にできていないところが可愛い。

 

テレビから拍手が聞こえたら一緒に拍手をするし、

私が柔軟体操をしていたら、隣で同じポーズをする。

できる真似は全部する。

 

大人のじゃんけんにも参加。

「じゃんけんぽん!」

娘は『パー』を出す。

あいこでしょ!」

また『パー』。

あいこでしょ!」

またまた『パー』。

 

まだ『グー』と『チョキ』の真似は出来ない。

 

困った真似っこ

中には困った真似っこもある。

 

まずは、食後の拭き掃除の真似っこ。

食べこぼしだらけのテーブルや床を拭いていると、

すかさず真似しにくる。

 

い、いや、ちょっと待って、今来ないで!

あぁ、来ちゃダメー!

あー!!ご飯踏んじゃってるよ!

待って、ダメダメ、歩かないで。

その米粒がついた足で歩かないでー!!

→強制連行

という流れである。

 

最近は、

食後すぐに、録画リストにある子ども番組をつける。

そして、娘がダンスに夢中になっている間に素早く拭く。

真似っこの対象をすり替えるという作戦は、

今のところ成功している。

 

1歳にして女子力が高いようで、お化粧の真似っこもしたことがある。

私が髪を乾かしていると、リビングから夫の大きな声がした。

「やばい!真っ白になってる!!」

「何が?」

と聞くよりも行った方が早いと思ったので、

急いでリビングに向かった。

すると顔の半分が白い娘

髪の毛もちょっと白い。

近くに化粧下地が転がっている。

こらえきれずに笑ってしまう。

見つかって、

「あ、まずかったかな?」

みたいな顔をしているのも面白くて

拭き取る前にちゃっかり写真も撮った。

忘れてはならないのが、これはお風呂上がりの出来事だということだ。

 

あったかい真似っこ

ある日の夕飯の支度中、

娘が静かすぎることに気がついた。

子どもが静かすぎる時は、

ほとんどの確率で悪さをしている。

 

その予感は的中し、ボールペンでテーブルいっぱいに大掛かりな絵を描いていた。

近くにある絵本も黒くなっているし、

娘の顔や手にも黒い線がたくさん入っている。

そうだ、最近ボールペンでよく書く真似をしていた。

いつもは芯をしまった状態でしていたが、何かの拍子で出たのだろう。

 

慌ててボールペンを取り上げる。

やっぱり大泣きした。

遊んでいたものをいきなり取り上げられた辛さは分かるが、

こちらも、なかなか辛い。

 

あぁ、この絵本、気に入ってたのにな。

このテーブルの黒、簡単に落ちてくれたらいいけど。

顔や手はお風呂の時に洗えばいいかな。

でも、ご飯を食べる時黒いままだぞ。

なんでこんなところにボールペンなんか置いてしまったんだろう。

夕飯の支度も途中なのにどうしよう。

夫はいつ頃帰ってくるのかな。

今下ろすとまた泣くだろうな。

 

娘を抱っこしながら、そんなことを考える。

何からすればいいんだろう。

もう何もしたくなくなってくる。

 

その時、娘が私の背中をトントンしてくれた。

私がいつも娘にしているトントン。

これも真似っこなのだろう。

娘なりの優しいリズムでトントンしてくれる。

 

元はと言えば、

娘が原因でこんなことになったのだが、

小さな手の一生懸命なトントンに心があったかくなった。